日本が誇る潜水艦

潜水艦を語る上で

現在、戦争法案とまで言われるようになった安保法案の改正案にて物議を醸している日本、それに付随するような形で日本がかつてのような大日本帝国を彷彿とさせる国家へと回帰しようとしているのではないかという懸念も出ている。首相いわく必要不可欠なことだと述べているが、要は戦争をするだけの力を持つことが日本も必要なのだという詭弁に連なっているわけだ。一番戦争を従っているのは誰かと考えると、自ずと見えてくるのは利己的なものでしかない。ただ平和というものに慣れきってしまった日本人が今更、戦場へ出てもただただ死者を増やすだけでしかないのは目に見えている。それを踏まえた上で、いずれは徴兵制も復活させるつもりだと言ってはいるが、そんなことをすれば国際社会から真っ先に非難を受けるのは日本に他ならない。建前上は協力関係を見せているアメリカも、いつ手のひらを返すか分かったものではないため、この問題は長く尾を引きずりそうだ。

戦争についての話をするのではなく、純粋な意味で現在にもそれなりに武力は存在している。ですがあくまで『日本が被害を受けたと認識できる状況』にならなければ、使用することは認められていない。戦争をしないと宣言してから既に70年近い時間が経過しているが、そうした状況でも軍事産業という明らかな武力整備は進行していたことは誰もが知っているはずだ。その中でも世界に匹敵する技術力として言われているのが、潜水艦の存在だ。世界大戦まっただ中において、軍にとって主力とも言われた当時の面影はさすがに残ってはいないものの、当時開発されたものよりもより最新の技術力を余すこと無く使用して開発された、潜水艦モデルは圧巻だ。潜水艦マニアや某擬人化して萌えるゲームへと早変わりして興味を持ったという人もいるかもしれないが、日本が創りだす技術力の結晶は見る人すべてを引きこむほどに素晴らしい。

戦争をする道具ではあるが、潜水艦そのものとしての価値は世界に匹敵すると言われている点を踏まえながらこのサイトではそんな潜水艦について話をしていこう。

特徴として

潜水艦の特徴を語る上で大事なのは2つ、これは特徴でもあるが同時に存在意義にもなっている。

  • 隠密性:敵哨戒を掻い潜り、敵制海権下における活動における隠密性が特化している。またこの特徴を活かして、あらゆる武装が搭載されている
  • 高速性:隠密性を重視するためには、機動力も伴っていなければならない。そのため、同程度の出力ならば水上艦よりも速度が上になることも可能だが、その分静粛性が低下する

上記2つこそ、潜水艦たる存在定義となっているためこの2点が無くなってしまうのは避けなくてはならない。その行動は特に秘匿性の高いものとなっているため、戦力としてもそうだが同時に戦時には主力でありながらも、勝利を左右する存在であることは間違いない。それこそ二次元の世界で語られるような潜水艦のように、一国の軍事バランスすら左右するハイパーテクノロジーが搭載されることも、この先十二分にありえる。

これらの特徴は潜水艦が開発された当初から理念として敷かれていたものとなっているが、戦闘力といった面が強化されたのは起源となった時代よりもだいぶ後に実戦配備となっている。その頃はまだ海中における戦闘行動が出来るだけの技術力が伴っていなかったというのもある、本格的に軍事行動における投入が行われるようになったのは産業革命が起こるくらいとなっている。そういう意味では、現代的な意味合いで取られる兵器としての潜水艦が誕生したのは、その頃が起源と言っても差し支えない。

歴史を紐解く

では戦闘艦としてではなく、潜水艦というものが誕生してからの歴史はどのように紡がれて来たのかを見てみよう。

潜水艦の歴史

黎明期において

最初に誕生したのは1620年のオランダで潜水艦となる原型が完成した。ですが技術的なものが伴っていなかったため、当初は人力潜水艦だったとのこと。これを当時のイギリス海軍向けに開発したというが、ポ○○ンの○○ット団を想像してくれれば分かりやすい。冷静に考えれば人力で海中を潜ることがどれだけ危険なことかはよくわかったのか、その後100年以上潜水艦というものが実戦配備されることなく時間が無情に過ぎていく。

そして一番初めの軍事行動に実戦投入されたのが1776年、この年はアメリカが独立したとなっていますがこの時に本格的な潜水艦が完成した。この時は乗員1人しか乗れない物となっており、やっぱり人力で動いていたという。そしてなんと独立戦争時にこの潜水艦は使われていたというが、敵艦を撃墜したという公式記録は残されていない。まぁこれで落とされようものならある意味汚名も甚だしい黒歴史になってしまうので、良かったのかもしれない。

根本的な問題で人力というのは切り離せない問題だった、それこそかつて船体も人力で動力をまかなっていたので当然といえば当然かも知れないが、それでも何とかして潜水艦を投入できないかと試行錯誤が続けられていた。そして史上初となる撃墜記録を打ち上げたのはアメリカ南北戦争時における潜水艦によって成し遂げられる。1864年のこと、実に開発されてから2世紀以上の時間が流れてようやく実用性が証明されたというわけだ。

問題を挙げるのは、人力という問題そのものを何とかしなければまともな機動力が確保できなかったという点くらいか。そしてその問題も同年によってレシプロ式の空気エンジンが搭載されたことから、潜水艦が本格的に世界各国で軍事行動の主力部隊として配備されることとなる。

大戦時における活躍

近代潜水艦が誕生したのは産業革命を経た1900年に初のガソリンエンジンを搭載した潜水艦が完成する。この瞬間、潜水艦無くして海上における戦場を駆るために必要不可欠な主力戦艦として機能することとなる。当時の大日本帝国もそうだが、飛行機技術も開発されてそれなりに登場していた中では、まだ船が戦闘行動では中心だった時代でもある。それはドイツにしても、アメリカにしてもそうだった。

この時開発された日本製の潜水艦は性能や技術力的な面では各国の潜水艦と並ぶものではあったが、開戦した後は目立った活躍をすること無くアメリカを含めた連合軍によって轟沈されてしまう。蹂躙といったほうが正しいかもしれない、ドイツも開発には尽力したものの圧倒的な数で勝るアメリカを始めとした国々に届くことはなかった。

戦争が終わった後でも

その後世界は国際的な戦火に見舞われること無く、技術発達を続けているが軍事産業についても発展は進化の一途を辿っている。中でも1955年に世界初の原子力潜水艦が完成されたことで潜水艦としての機動力・戦闘力・潜航可能時間の飛躍的上昇など、そこまでに至ることとなる。皮肉なものだが、一応の平和に見える世界では軍事技術は衰退するどころから成長しているから、笑えないのかもしれない。ですが世界で巻き起こる紛争においても潜水艦の活躍によって早期終結へ尽力もしていることから、有用性は近代以降において認められたのもどこか宿命的なのかもしれませんね。


憧れの潜水艦│

鐵の鯨(てつのくじら=潜水艦)辞典@呉